南アフリカ
2016年12月08日
窓が小さく陰鬱な空気が漂っている搭乗ゲート前の廊下には、それとは対照的に多くの乗客の表情は明るく、タンザニアの未来を暗示しているようでした。
開いている椅子がないため、とりあえず窓から搭乗予定の駐機しているはずの機体を見ようとしましたが、窓が小さく広く見渡せる範囲が限られ、正面にある誘導路しか見えませんでした。
搭乗予定時間よりも若干はやく、まずは優先搭乗が始まり、その搭乗口隣の一般搭乗口前には列が伸び始めていました。
機体は行と同じシートプランのA320-200で、パーソナルテレビも毛布も枕も何もない席は、ほぼ満席となりました。
但し、行のフライトとは異なり、CAはよく気が付き機敏に働いており、南アフリカ航空にも、このように素晴らしいCAがいると感心しました。
僅か3時間強のフライトですが、飲み物とおつまみが出された後に、ミールサービスがあり、牛肉のパスタをチョイスしました。
お肉の国、南アフリカらしく、肉汁がよくしみこんでおりジューシーで、付け合せのポテトサラダととてもよくあいました。
香港‐ヨハネスブルグ間のフライトは異なり、袋に入ったパンがトレーの上にあり、そのパンを袋から取り出し二つに割り、その中にバターを塗って、チーズと一緒に口の中に放り込みました。
珍しく何のトラブルもなく、定刻通りにダルエスサラーム国際空港に到着し、思い返せばまったくトラブルがなかったフライトは香港→ヨハネスブルグとヨハネスブルグ→ダルエスサラームの2便だけでした。(すなわち67%のフライトに問題があった)
機体に横付けされたタラップを急いでおり、出国審査カウンターの前に長蛇の列が発生する前に到着できるよう、他の乗客を追い抜きながら機体から空港ターミナルまで小走りしました。
空港ターミナルに入ったすぐのところにいる係員に、パスポートに捺してあるビザを確認され、他の乗客がビザカウンターに並んでいるのを横目でみながら、入国審査カウンターへ向かいました。
急いだことと、先客が一人しかいないレジデンス専用のカウンターで入国審査ができたことで、機体から出て10分以内に入国審査を終え、荷物をピックアップするエリアへ入ることができました。
ターンベルトから荷物が送られているにも関わらず、乗客がなかなか集まらないため荷物が溜まり、ついには荷物を置くスペースがなくなり始めました。
すると、二人の係員が現れ、慣れた様子で荷物をターンベルトから降ろし一か所に集め、ベルトの上に後から送られる荷物のスペースを確保しました。
一つ目のスーツケースはすぐに出てきましたが、二つ目はなかなか出てこず、それでもすべての荷物をピックアップし、まだビザの取得や入国審査を行っている多くの人を横目で見ながら、税関へ行きました。
税関ではすべての荷物をX線装置に通す必要がありましたが、タンザニアのレジデンスであることを係員に告げ、検査を受けずにX線装置の横をすり抜け、空港ターミナルを出ました。
迎えのタクシードライバーに連れられてタクシーがある駐車場から空港ターミナルビルを見ると、青い空に白い雲が漂っており、雨季が近いことを感じました。
タクシーから、遠ざかる空港や青々とした街路樹をみていると、少しずつタンザニアに戻ってきた実感が涌いてきました。
タンザニアで初めての夏休み、日本へ!(完)
追伸:
到着日の夕食はこれです。
コロネルバーガーセット(700円)
オー マイ KFC!
2016年12月07日
ところで、ヨハネスブルグ国際空港内にあるA0からA30までの搭乗ゲートは、3か所のエリアに分けられています。
A19からA30は、他の国の空港でもよくあるようなレイアウトで、細長い廊下の両脇にそれぞれ搭乗ゲートがあり、そこから蛇腹の通路を通り機内へ入れるようになっています。
香港からのフライトで到着した時は、このエリアからターミナル内へ入り、ターミナル内ほぼ中央にあるトランジット用審査へ向かいました。
A7からA18は、エスカレーターで1階におり、そこからバスで機体へ向かいます。
大勢の乗客が搭乗を待っている搭乗ゲート前のスペースは広く、天井が高いためか開放感がありました。
A19からA30と、A7からA18へ行く分岐点。
A3からA6のエリアは、出国審査に近い場所にあり、更にカフェや免税店も近くに多くあり、なにかと便利です。
最後は、今回のダルエスサラーム行の搭乗ゲートがあるA0からA2です。
A3からA6と同じ並びにあるのですが、周りには、本当に何もない廊下を進み、途中遭遇したチェックポイントを無言で通過しました。
搭乗ゲートの前には十分な数の椅子がなく、床に座っている人もいました。
A1搭乗ゲートが、ダルエスサラーム行の搭乗ゲートだった。
A0からA2とA3からA6搭乗ゲートの案内表示。
ところで、搭乗までは3時間以上ありましたので、搭乗ゲート前で待つことをやめ、珈琲が飲め、香港‐ヨハネスブルグ間のフライトで食べそびれたクロワッサンがあるカフェへ行きました。(食べ物の恨みは怖い)
前回立ち寄ったカフェと同じで、珈琲は150円と安かったのですが、クロワッサンは300円と意外と高かったです。
しかし、クロワッサンはでかかった。
カフェの前には巨大な電光表示盤があるのですが、多くの便を表示できないためか、出発2時間前にもかかわらず、ダルエスサラーム行のフライトの出国ゲートは表示されませんでした。
搭乗ゲートを再確認する為に、他の空港と比べていささかしょぼく感じる案内所へ行きました。
係員はテキパキとして気持ちよく対処しており、ダルエスサラーム行のフライトの出発ゲートをカウンターの上にあるコンピューターで確認してもらいました。
いよいよラストフライトです。
2016年12月01日
離陸してから12時間後に到着する香港国際空港では、乗り継ぎ時間が1時間30分ほどしかありません。
よって、ヨハネスブルグ国際空港の自動チェックイン機で最終目的地の日本までの搭乗券を入手し(すなわちヨハネスブルグ‐香港及び香港‐日本の2枚を入手)、遅延した場合の香港国際空港での迅速な乗継に備えました。
セキュリティーチェックでは、トレーに携帯しているベルトや靴やカメラやコイン等を入れX線装置に通した後、問題が無ければ再びそれらを身に着けます。
X線装置の後に、前の人の荷物が多くあり混雑しておりましたので、トレーを隣のテーブルまで運び、そこで外したものを身に着けようとしました。
しかし、身長約160cm小太りの黒人女性の係員からトレーを移動させるなと言われましたので、その旨を説明しようとしましたが聞く耳を持たないばかりか不機嫌な態度で「早く取り出すように」と言われ、その乗客をリスペストしない態度を不愉快に感じ、無言で睨みつけましたら、係員の表情に恐怖が現れました。(このような場合は、相手に揚げ足を取られないようなやり方で、抗議をするのがコツ)
これ以外はすべての検査をつつがなく終え、免税店エリアに入るとヨーロッパの空港のような混雑はなく、また片田舎のアフリカのように閑散としていなく、偶然にしても居心地の良い空間がありました。
若干、搭乗までは時間がありましたので、飛行機の離発着の様子を見ながらコーヒーを飲みくつろぐこととしました。
滑走路に突き出た前面ガラスの円形状のレストランには、パソコンをしているビジネスマン、ソファーに寝転がっている無精ひげを生やした白人、お食事をしている老夫婦などがいました。
元気がよく、教育されたウエーターに席へ案内され、フィルターコーヒーを注文しました。
待っている間、窓から飛行機の離発着を数回、見ることができました。
20分ほど珈琲を飲みながら本を読み終え、搭乗時間よりも若干はやく搭乗ゲートへ行くこととしました。
驚いたことに、このコーヒーが150円と予想していたよりも安いこともあり、元気のいいウエーターにチップを30円程渡しました。
搭乗ゲート行く途中、トイレで歯を磨き、12時間30分の長距離フライトに備えました。
歯磨きを終え搭乗ゲート前に行くとすでに、搭乗案内が始まっており、乗客は蛇腹の通路を通って機内へ入っている最中でした。
300人乗りのA330-300には、中国人、日本の団体旅行者がすでにおり、アジアへ戻ることを実感しました。
ほぼ全員の乗客が搭乗しているにも関わらず空港の都合でディレイし、結局40分遅れで離陸したため、香港国際空港で、もともと1時間30分の乗り継ぎ時間が1時間を切ってしまい不安になりました。
ミールサービスが始まりましたが、昼食でお肉をたくさん食べましたのでキャンセルし、X-MENの最新作を観ました。
その後、足元が広く、しかし便所に近いため、時折うんこ臭が漂う席で毛布をすっぽりかぶって、爆睡態勢に入りました。
足を踏んづけられ起こされることに悩まされながらも、ある程度睡眠がとれ、香港国際空港到着2時間前に朝食のサービスが始まりました。
まだ、サンドトンで昼食に食べたお肉がお腹に残っている感覚がありましたので、朝食もキャンセルとし、珈琲のみとしました。
マレー半島を通り過ぎたところ。
南アフリカ航空の珈琲は、やはり焦げ臭く、これはこれでいいです。
結局、出発の遅延のため、香港国際空港への到着も遅れ乗継便が離陸するまで55分しかありませんでした。
蛇腹の通路を出たところで、mark2の名前の書かれたボードをもった係員がいたので、声をかけるとE1でセキュリティー検査を受け、そこから1つ上の階の搭乗口へ行くよう言われました。
乗継まで時間が無いため、動く通路を急ぎ足でE1へ向かいました。
歩きながら撮影しましたので、少しぶれています。
E1のセキュリティーチェックには、幸運にも誰もいなく、ここでも問題なく時間をかけることなく通過でき、エスカレーターで一つ上の20番搭乗ゲート向かいました。
20番搭乗ゲートはエスカレーターの近くにあり、結局、搭乗ゲート前に到着したのは、離陸40分前となっていました。
搭乗ゲート付近には久しぶりにみる多くの日本人が搭乗案内を待っており、いよいよ日本へ戻る実感が湧いてきました。
香港で無事乗り継げるか? おわり
2016年11月30日
このあたりのレストランはお肉が美味しいことで有名ですので(たぶん)、トリップアドバイザーでヨハネスブルグのレストラン943軒中4位のトゥルムプスでお食事をとることとしました。
ショッピングモール側からも入店でき、その反対の入口に接しているネルソンマンデラスクエアーには、大きなレストランの看板が目立ってあります。
最近よく見かける文字です
このレストランの向かいにはトリップアドバイザーでサンドトンのお肉屋さんレストランでは184軒中1位のザ・ブッチャー・ショップ・アンド・グリルがあります。
入口にいた案内係に誘導されてネルソンマンデラスクエアーがよく見える窓際の二人掛けの席に座りました。
ネンルソンマデラ像が見える。
店内には、昼食には若干早いためか、お客さんはまばらで、制服を着た店員さんが手持無沙汰そうにお客さんを待っていました。
ショッピングモールと広場に面しているためか開放感があり居心地がよく、広々とした店内には、少人数からグループまでのお客さんがお食事をできるように、様々な種類と数の椅子とテーブルが多くありました。
ランチメニューの中から、ステーキ&リブを選び、焼き具合をミディアムとし、更にライスとマッシュルームクリーミーソースを追加しました。
注文して5分後には、ガスなしの水200mlとパンが運ばれ、パンがまだ温かいうちにバターを塗って食べました。
柱が邪魔になってよく見えないのですが、その柱の後ろの席を確保したアジア系の若い女性が注文したエビ&リブが、mark2よりも遅く注文したにも関わらず、mark2の料理よりも先に運ばれました
お腹が空いて早く食べたい気持ちを抑えていると、ようやく注文した料理がテーブルの上に並べられました。
お肉です。
巨大なリブが2本あり、ビーフステーキには牛さんが描かれた旗が刺さっています。
また、お肉に味がついていますので、あえてソースを注文する必要はないでしょう。
ライスは長米で、見た目は白米というよりもチャーハンに近く、炊き立てのご飯特有の香りは立ち込めていませんでした。
ソースをかけて熱々のステーキにナイフを入れると、肉汁が飛び出し、膝の上に置いたナプキンの上に飛び散りました。
ビーフステーキを適当な大きさに切り分け、そのお肉を口の中に運ぶと肉汁が口の中に広がり幸せな気分となり、手を汚しながらリブの大半を占める骨をバラし、その骨の周りのお肉にしゃぶりつきました。
ビーフステーキはジューシーで、リブが甘辛いため食べ飽きることはなかったのですが、もともと量が多いため食べきれず、ビーフステーキを2口分ほど残してしまいました。
221.9ランド(約2,000円強)の請求金額でしたので、302ランドを支払いましたら、60ランド分紙幣及び30ランド分のコインがなぜかお釣りとしてかえってきましたので、30ランドコインをチップとして残しました。
出発時刻が迫っていましたので、再びハウトレーンで空港へ戻ることとしました。
肉!肉!肉! おわり
2016年11月29日
サンドトン駅の周辺にはこれと言って見どころはないのですが、唯一の観光名所と言える()ネルソンマンデラスクエアーへ行くこととしました。
ネルソンマンデラスクエアーは、サンドトン駅の隣に位置するものの、地下通路でつながっていることはなく、一旦、駅から外に出て、スーツを着て鞄を持ち歩いているビジネスピープルに混じって、駅ビルに沿って歩道を進みました。
駅ビルには、1930年代から商売を始めているパン屋さんなどが軒を連ね、道路を挟んで反対側にはラディソンブルーホテルがあり、前方左手には先の丸まった鉛筆のような高層ビルが顔を出していました。
駅ビルが途切れたところで左折し、ビルや工事現場に面した歩道を進み、ビルとビルの間の狭い空間を通り過ぎると大きな広場に出ました。
サンドトン図書館とショッピングモールとホテルに囲まれたその広場はネルソンマンデラスクエアーと呼ばれています。
しょぼい噴水の奥には、巨大なネルソンマンデラ像があり、その仕草や表情からは、民衆に向けて優しく何かを語りかけているようです。
その足元では、記念写真を撮る人が途切れることがありませんでした。
ネルソンマンデラ像の後ろはショッピングモールとなっており、レストランやブティックなど様々なお店がありました。
そのショッピングモールからネルソンマンデラ像を見たところです。
また、道をはさんで隣の建物もショッピングモールで、一旦外に出ることなく、連絡通路からアクセスが可能です。
サンドトンショッピングモールと言い、売り場面積が広く映画館があり、更には庶民の味方のスーパーマーケットもあり、そこで御菓子をお土産として購入しました。
うろついているうちにお腹がすきましたのでネルソンマンデラスクエアーに密集しているレストラン街へ戻りました。
レストラン街の様子。
ネルソンマンデラに逢う編 おわり