タンザニア:自宅とその風景
2020年08月03日
◆映画、ザ・フォッグ◆
1980年にアメリカで製作された映画“ザ・フォッグ”。
ジョン・カーペンター監督の作品である。
この映画は、脳の襞の深いところに恐怖が染み込むようなホラーで、名作であると思う。
2005年にはリメイク版もできた。
内容は、町が建設されてから100年目に、海から雲霞のごとく押し寄せられた濃霧が町を覆う。すると不思議な惨事が次々と起きる。
霧の中に何かがいる。そしてこのことは、町が造られた100年前の忌まわしき出来事に関係していることが分かった。
興味があれば、ぜひ観てください。旧作なので、レンタルDVDは100円と安いでしょう。
◆潮の香に包まれる◆
起床し、窓を開けると、ひんやりとした空気に包まれ、強烈な潮の香りがする。
快晴の時には美しく見える3色の大海と、マドレーヌ島が消滅してしまっているように思えるほどだ。
網戸を見てあることに気が付いた。
網の目に水滴が付着しているのだ。
これらを見て、降雨量が少ない地域で、農作物を育てるために、水を確保する方法を紹介した番組を思い出した。
◆海から押し寄せる霧◆
これはどうやら、海上に発生した霧が、ダカールへ押し寄せていることと関係しているようである。
早朝は時間が経つにつれ、視界が悪くなり、海からなにかが上がってくる、不気味な雰囲気がある。
それでも、陽が高くなるにつれ霧が薄らぎ、この日も暑い一日になるでしょう。
2020年06月26日
【ほぼ満月の朝】
5時に目が覚めた。携帯は5時15分にアラームをセットしているが、前日に相当疲れていない限り、セットされた時間よりも早く目が覚める。
月が海に近づくと、空が薄紫色に変わった。前月の満月と、月の位置を比較すると、マドレーヌ島近くにあった月が、邸宅の上に移動している。
【孔雀さんが出現】
陽が地平線から顔を出し、景色がはっきりとし始めたころ、邸宅の屋根の上に孔雀さんがいるのが見えた。
ルーフドレーンを歩いていた孔雀が、隣の屋根の移り、首を回して、辺りを見渡し始めた。
【孔雀さんのお散歩】
すると、屋根の上で辺りを見渡していた孔雀が、メスがいる家屋の屋上に飛び移った。
ハルマッタンが収まった爽やかな朝、2匹の孔雀はお散歩を楽しんでいるようであった。
※この記事は3月に作成しています。
2019年07月28日
寝る前に、開け放った窓から人々が話す声と、国連通りを走る車の音が時折、聞こえる。
目を開けると、室内は真っ暗で何も見えず、窓の外に目をやると、赤い航空障害灯が点滅していた。
ナイトテーブルの上の目覚まし時計のライトをオンにすると4時20分をさしており、いつも起きる時間(4時47分)よりも、少し早い。
目覚まし時計を5時45分にセットし、目を閉じ、微睡んだ。
アザーンが聴こえる。
この朝のアザーンはこぶしがあり、人々へ哀愁を感じさせることができる人がマイクに向かってを唸っている。
国連通りを走る車からの音は、途切れることがなくなり、街は目覚めつつあった。
目覚まし時計を見ると、5時半であった。
いつもの習慣からか頭が冴えて、もはや眠れず、ベットから出た。
昨夜のうちに用意した朝食を食べていると、東の空が赤く染まり出した。
6時28分。
タンザニアで最後に見る日の出の時間だ。
2LDKで一月の家賃が2,500ドルのビバタワーの後ろから、太陽が昇り始めた。なお、太陽の昇る位置は季節によってかわる。
しばらくするとインド洋は輝き、建物は太陽に照らされ、黄金に染まった。
タンザニアでの最後の日は、このように始まった。
2019年07月27日
ダルエスサラームの一日で、最も暑く感じるのは夕方だ。
西陽が窓から室内へ、ほぼ水平にさしこんで壁に窓の形を作り出す。遠くに見える太陽に照らされたビルは輝き始め、そして外壁は熱をもち、室温をあげる。
暑くて過ごしにくい時間であるが、この日の夕方は、不快に感じなかった。
湿度が低いこともあるが、この日がタンザニア最後になると思うと、暑さも気にならなくなる。
眩しくて見ることができなかった太陽が、地平線の彼方に消え始めると、太陽からの光が弱くなり、太陽を直視できるようになる。
陽が完全に沈み、街が闇に覆われ、家や街灯からの光の粒が揺らめき、近くのモスクからアザーンが風にのって、窓から入ってきた。
タンザニア最後の夜が更けるとともに、街は日中のざわめきから、夜の落ち着きへ向かい、闇と静けさが徐々に深まっていった。