2020年09月20日
2020年ラマダン最後の夕暮れ(2020年9月20日)
※この記事は5月下旬に作成しています。
◆乾季のラマダン◆
4週間続いたラマダン最後の日となった。
ラマダン中、ムスリムにとっては、日中は飲食ができないので、大変苦しいのは想像できる。
事実、ラマダン中のムスリムの知人に会うと、覇気が感じられなかった。
特に午後にこの傾向はあるが、午後5時を過ぎると、人々はなぜか急に元気なる。飲食が許される時間が間近となり、気分が高揚してきているのであろう。
なお、今年のダカールのラマダンは、気温と湿度が低い快適な乾季であったのが、せめてもの救いだ。
ラマダンの期間は、太陰暦で決められるため、少しずつ1月に近づいており、今後数年間、ダカールのラマダンは、快適な乾季で行われることとなる。
◆ラマダン最後の日の夕陽◆
気温が下がり、風が冷たく感じる頃、ベランダに出てみる。潮騒が聞こえる。
目の前には、陰翳にくまどられた建物や樹木があり、その先には薄暮迫る、蒼茫たる大海が広がり、ラマダン最後の日の太陽が光彩を放つ。
人々は、この日を待ちわびているはずであるが、なぜか街は寂寞としており、焦眉の急を告げる雰囲気さえある。
まるで、息をひそめて大難をやり過ごすかのようで、新型コロナが蔓延している今の状態を模しているようだ。
それでも夜の帳が下りると、人々は街に雲霞のごとく繰り出し、久闊を叙すのであろうか。