2021年04月
2021年04月30日
◆非常事態宣言、真っ只中の訪問◆
年明け早々の1月6日に、セネガルでは非常事態宣言が発令された。
この発令の後、街を歩いて変ったと感じたことは、マスクをする人が増えたくらいだ。非常事態宣言とは、マスクを着けさせるための号令なのであろうか。
実際、今回の非常事態宣言は前回とは異なり、空港は閉鎖されないし、州間の移動も禁じられていない。
ただし、21時から5時までは外出禁止、大勢の集会が禁止されたりはしている。
今回の措置は、おそらく、バーやディスコチックなど不特定多数の人との接触が考えられるお店を念頭に置いているのであろう。
このような中、大臣の南米・アフリカ訪問は、1月4日から1月14日にかけて行われた。
◆セネガルでは、いかように報道されたのか◆
2022年にチェニジアで開催予定のTICAD、東京オリンピック・パラリンピック、円借款について、淡々と述べられている。
もし、まだ、このページが残っていたのならば、以下のURL。
https://www.seneweb.com/news/Video/production-de-riz-irrigue-dans-la-vallee_n_337822.html
カラー写真入りで、コメの生産増大に関する円借款について述べられている。しかも、動画まである。
動画内では、出迎えたセネガル側のホット・アマドゥ大臣が「おはようございます」と日本語で挨拶され、茂木大臣は手を胸に当て「Bonjour」とフランス語で挨拶をされた。 できれば、茂木大臣には、ウォロフ語で挨拶をしてほしかった・・・
と言っても、セネガルにはいくつもの部族があるので、公用語であるフランス語での挨拶は無難であったが。なお、公の場所(国際会議など)では、日本側要人は日本語で話して、通訳するのが一般。
こちらは、le
quotidienとsud quotidien。どちらも稲作の写真を載せ、円借款について述べている。
また、セネガル最大発行部数の新聞“Le soleil”にも写真入りである。
これらの記事や、私が接触したセネガル人の反応から、第2波真っ只中のため、要人の往来が減少していることもあり、この度の国務大臣のセネガル来訪は、日本のプレゼンスを高めたようである。
茂木大臣は、セネガルに数泊し、次はケニアを訪問、そして帰国の途についた。
2021年04月29日
◆外観からは想像できない室内◆
聳え立つピンク色の壁と重厚なドアからは、来るものを拒絶している雰囲気がある。
しかし、建物の前の駐車場には、車が隙間なく駐車されている。
二つあるドアのうち、警備員に促されて右側のドアを開けた。
すると、室内からの熱気が私の躰をすり抜け、目の前にはクリスマス飾りが立ちはだかった。
外観からはわからないほど、室内は活気があり、圧倒されていると、スタッフに4人用の席に案内された。
天井からは楕円状の照明器具がぶら下がっており、ダウンライトは壁を照らして、柔らかな雰囲気であった。
◆久しぶりにブッフェランチ◆
この日はブッフェランチで、入口に近い席に料理が並べられていた。
まずは、前菜であるサラダをとることにした。
最近は新型コロナ対策のため、自分で料理をよそうことができないが、ここでは、好きなだけ、サラダをお皿の上に載せることができた。しかも、無制限だ。
前菜の後、メインがあるので、とりすぎてお腹が膨れないように、全種類を少しずつとした。
なぜか、サラダに混じって、スイカやメロンもとってしまった。
前菜を食べ終え、次はメインだ。
メインが置かれている場所には、愛想の良い女性スタッフがおり、料理をお皿の上に載せるのを手伝ってくれた。
写真、右側に料理が置かれている。
この頃になると、お客さんでほとんどの席が埋まってしまった。人気のレストランのようである。
メインは、チキン、お魚、お野菜、グラタン、焼バナナ、そしてパエリア等であった。
◆いつも間にやらデザートが◆
美味しい料理を堪能し、お腹が膨れたので席を立ちお会計をしようとすると、サラダ置き場の隣にいつの間にやらデザートのケーキがあった。
慌てて、荷物を元の席に置いて席を確保し、デザートをとりに行った。
料理が出そろう時間と満員になる前の時間を考えると13:30頃に入店するとよいかもしれない。
お客さんは富裕層のセネガル人ばかりなので、結構なお値段を覚悟したが、ブッフェとしては8,500FCFAと高くなく、安くもなかった。
サービスもよく、雰囲気も良いのですが、なんとなくアジアの民にとって居心地は、あまりいいとは言えないかもしれません。
2021年04月28日
この日は冷たい強い風が吹き、この冬一番の寒さであった。事実、最低気温が、プラス20度を切っていたようだ。
強風から微風に変った風を少し肌寒く感じながらも、薄暮迫る西の空を眺めていると、突然、南西方向から飛行機が飛来した。
国際空港が、ヨフからティエスへ移転してからは、ダカール市内で飛行機を見ることはほとんどなくなく、非常に珍しいことである。
これを見ていて、ふっと、あることが脳裏をよぎった。それは、これだ。
訪問先のアフリカにはセネガルも含まれており、ホームページの記事によると、このブログを作成している日に、セネガル到着とある。
現在、ヨフの空港は軍用機及び特別機用として使用されており、飛行機はその空港へ向かっていた。
なお、機影から機種は、ボンバルディア社のグローバル8000のように見える。
フライトレーダー24を見ると、ブラジルの首都ブラジリアからのフライトであることが分かり、定期便でないことからも、大臣を乗せた機体に間違いないであろう。
明朝のセネガルの新聞に、大臣来訪についての記事を、見るような予感がした。
2021年04月27日
◆4軒目がオープン◆
チャーハンがお勧めのサブール・ダジはサンダガ市場やシカップ・バオバブなど、ダカール市内に3か所ある。
写真は、12月末に撮影したため、クリスマス―ツリーがあり、イリュミネーションが美しい。
店内に汚れはまだ無く、更に新築建物の特有の臭いが漂ってるような気がした。
席が壁に沿って配置されているので、注文カウンターの前に、ぽっかりと空間ができていた。
電球の切れは無く、注文カウンターの横には、一列に配置されたLED電球が、眩しくぶら下がっていた。
カウンターには、女性1人とチェーン店のスパーバイザーのような男性がおり、奥の厨房からは、数人の女性の話し声がした。
チャーハンとコカ・コーラ4,800FCFAを注文し、店内で食べることとした。
山崎豊子の大地の子を読みながら待っていると、注文後、わずか5,6分で料理が運ばれた。
◆完璧な新型コロナ対策◆
運ばれた料理を見て感心してしまった。
機内食のように、完璧に新型コロナ対策が施されていたからだ。
チャーハンは蓋が閉められた容器に入れられ、食器はペーパータオルにくるまれ、更にビニール袋の中にあった。
チャーハンからは香菜の独特の香りが立ち込め、チキン、卵焼き、エビが油まみれのご飯の上にある。更に、ピリピリもついており、いろんなお味を楽しむことができるような工夫がされていた。
安くはないが高くもなく、日曜日も営業しているので、お食事に迷ったときには、お世話になりそうなレストランです。
2021年04月26日
◆疫病の最前線で戦う施設◆
セネガルでは入国するときに空港で、入国時から5日以内に実施したPCR検査の陰性証明書を提示する必要がある。
同様に西アフリカ諸国も、入国の為にPCR検査の陰性証明書を事前に必要とする国がある。
よって、これらの国に渡航するために、ダカールでは、PCR検査を実施し、証明書を発行する機関がある。そこは、パスツール施設。
広い敷地内に様々な研究施設があり、その中で畏怖堂々とした建物もあり、途上国の施設とは思えない充実ぶりである。
場所は市内中心部から半島の先端に行く途中にある。この辺りは、軍の施設や高級官僚の邸宅や在外公館などがある閑静なエリアである。
更に、パスツール施設から数百メートル進むだけで、半島の崖が現れ、目の前に3色の大海原が広がり、世界遺産ゴレ島が見える。
◆検査を受けるために必要なものとは◆
PCR検査は付属棟で行われる。この時、持参するものは、
・パスポート
・航空券
・40,000FCFA
これだけである。PCR検査を受けるために、小難しい条件を課す、かの国とは大違いである。
しかも、予約制ではなく、直接施設へ出向いて、その場で受検する。検査開始時間は、朝の7時半からである。
そしてこのPCR検査は、出発の日の48時間前までに行うようにとある。
昨年3月に、新型コロナ対策の為、他の国と比較して、早期に非常事態宣言を発出したり、このような施設があったりと、西アフリカでは、セネガルは行政がしっかりしていると感じました。