2021年03月
2021年03月31日
◆綺麗になりました◆
フランス語コース、映画、コンサート、絵画展示など、フランスの文化を紹介し、多くの各国の首都にあるフランス文化センター。
ダカールのフランス文化センターには更に、評判のよいレストランがあるが、コロナの影響で今(昨年)は閉店している。残念・・・
ダカールのフランス文化センターは、10年前と比較して、ゲートで所持品検査が行われていたり、塀にはCCTVや常夜灯が設置されたり、セキュリティが厳しくなっていた。
これら以外に変ったこととして、塀はパステルカラーに塗装され、絵画や催しもの案内が貼られている。更に、歩道には植物が植えられたコンクリート製のポットまで置かれている。
◆あの人たちは何処に◆
そう言えば、あることに気が付いた。
それは、塀の前にあったキッチン、ダイニング、リビング、ベットルームが無くなっていることだ。
以前は、この塀の前の歩道に、多くのホームレスが住んでおり、この場所は彼らの家でもあったのだ。
ところが、この時、彼らは、見当たらなくなっていた。引っ越したのであろうか。
この様子から、フランス文化センターが、塀を塗装したり、植物用のポットを置いたりしたのは、ホームレスを排除するためと勘繰りたくなった。
ところで、塀を塗装したにも関わらず、10年以上前にセネガ人が塀に製作した絵は、今も健在であった。
そして、その絵の前にいる物売りも同様であった。この場所だけは、時が止まっているようであった。
※2021年3月現在、この塀の前に彼らが戻っていました💖。
2021年03月30日
◆工事中にもかかわらずレストランがオープン◆
エントランスホールにメニュー看板があり、4種類の日替わりランチが書かれている。
この日の日替わりランチは、ヤッサプレ、カルドゥ、チェブングアジェ、ポワッソンブレッセである。
入店した時は、停電中であり、おそらく、工事の影響であろう。この暗闇の中で女性スタッフが椅子に腰掛けていた。
彼女に日替わりランチを注文したが、外国人がこのレストランでお食事をしたことがないらしく、まともな会話にならなかった。それでもフランス語と英語を使い、なんとか注文できた。
彼女は外国人に対して興味津々で、「どこから来たのか」、「どれだけの期間セネガルに住んでいるのか」、「ウォロフ語は話せるのか」など、私を質問責めにした。
◆お腹が痛くなるほど食べる◆
テーブルに置かれた日替わりランチを見てびっくり。丼以上の大盛のご飯だからだ。
いくら食べても、ご飯の山がなかなか減らない。普段は、腹六分目しか食べないが、この日はその倍を食べることになってしまった。
ところで、この料理はいつも食べているチェブジェンとは少し異なる。なぜならば、ご飯の中にお豆さんが入っているからだ。
2,500FCFAを支払い、席をたつと呼び止められ、最後にセネガルティがあるとのこと。
このセネガルティはアタイアであるが、ポットからカップに注ぎ込み、しかもレモンまで入って、香りがよく、旨い。
量は多く美味しいが、ビルの1階にお店を構えているため、テナント料が高いのは理解できるものの、もう少し安くしないと、昼食時にかかわらず、店内がお客さんでいっぱいになることは無いでしょう。
2021年03月29日
◆具眼の士◆
セネガルの電気料金の計算方法は、いささか複雑だ。
以前なんとか時間を作り、セネガルの電力公社であるセネレック社の支社へ赴き、電気料金について、1時間ほどオフィサーからレクチャーを受けたことがある。
その時に感じたことは、貧しい人でも電気を使用できる料金体系となっており、と同時に電力会社が設置する、電気設備の稼働率が高くなるように、うまく作られている。
この料金体系を作った人の具眼に、崇敬の念を抱いたものだ。
電気料金について、細かい説明は省略して、使用者(消費者)にとって特に影響が大きい点のみ説明したい。
◆数字について◆
具体的な内容に入る前に、フランスにおける数字について確認したい。
フランスの数字は、日本とは異なっている。と言っても、アラビア数字を使うところは同じであるが、コンマや点や空白の使い方が異なるのである。
実際に、セネレック社の電気料金について書かれたホームページを例にとる。
赤く囲った数字は「2 607,63」とある。これは、日本では、「2,607.63」のことだ。すなわち、二千六百七点六十三である。
フランスでは、3桁ごとに入れるコンマの部分は空白とし、小数点はコンマとなる。
◆使用量によって、単価が変わる◆
では実際に、セネレック社の電気料金表を見てみる。赤く囲った部分のみ説明する。
上段の1ème Tranche、2ème Tranche、3ème Trancheは電気の使用量とその区分の単価を表している。
1ème Trancheは0[KWH]から150[KWH]迄の単価で、1[KWH]あたり90.47FCFA。
2ème Trancheは150[KWH]から250[KWH]迄の単価で、1[KWH]あたり101.64FCFA。
3ème Trancheは250[KWH]を越える単価で、1[KWH]あたり112.65FCFA。
すなわち、電気を多く使えば使うほど、単価が高くなるシステムだ。
なお、電気使用量は2か月毎に検針され、請求書が送付される。
◆電気料金を算定する◆
例として2月1日から3月31日までに、300[KWH]使用した場合の電気料金を計算する。
1ème Tranche:
13,570.5FCFA(90.47[FCFA/KWH]x150[KWH])
2ème
Tranche:
10,164.0FCFA(101.64[FCFA/KWH]x100[KWH])
3ème
Tranche: 5,632.5FCFA(112.65[FCFA/KWH]x50[KWH])
合計29,367FCFAとなる。実際は、税金やら何やらで、これよりも5%程高くなる。
この料金体系から何が見えてくるかと言うと、
・エアコンなどを所持している金持ちから、多くの電気使用料をとる。
・あまり裕福でない一般市民にも、電気を使用できるようにする。
・全体の消費電力を抑える方向へ、国民を誘導する。
◆電気はただ単に生活の為だけではない◆
2012年に起きたダカール市内の暴動の原因の一つは、度重なる停電にあると言われており、安定的に給電することは大切である。
事実、数か月前に、電気料金を値上げしたことに対して、抗議のデモが発生したことがある。
さらに、政府も国民生活に心を砕いており、2020年2月1日から3月30日までの電気代は、250KWH以下ならば、無料となった。
これは新型コロナウィルスの蔓延により、生活が苦しくなった国民に、政府が配慮したものと思われる。
◆これが我が家の2か月分の電気使用料だ◆
2か月間で19,300FCFA。1月間にすると、1,900円程。
意外と少ないように思われるが、エアコンは使用せず、電気温水器は使用時及びその30分前以外は、ブレーカーを落としているためである。
もっとも、この時期の電気使用料は、電気使用量が250KWH以下の186KWHであったので、新型コロナに対するセネガル政府の配慮により、支払う必要はないが。
2021年03月28日
◆わかりづらい店構え◆
塀が緑の葉に覆われ、そこにレストラン&バーがあるようには見えない。
しかし、その塀に掲げられた唯一の横断幕が、レストランであることを周囲に知らせている。
入口前の歩道に、日替わりランチが書かれた黒板が立てかけられていた。なお、この黒板にはビールの写真もあり、バーであることを主張しているようだ。
テラス席を横目に室内入ると、汚れたテーブルが目に付いた。お客さんがお食事を終えた後、まだ後片付けが済んでいないようであった。
カウンターへ行き、チェブジェンを注文すると、お店のスタッフは悲しそうな表情で、もはやないとのこと。それでは、何があるか尋ねると「チョーとクラバットならあります」との返事。
「チョー」とは何かと尋ねると、酒を飲んでいた親父が英語で、お魚と説明してくれた。
チョーを注文し、唯一空いている席に着くと、女性スタッフが、テーブルの上の食器を片づけ、残飯を拭きとった。
◆料理はわりとまとも◆
お魚はディープフライでカリっとしており、塩が程よくきいている。
お野菜も新鮮で、ポテトもサクサクし、更に辛く味付けされた玉ねぎもあり、食が進んだ。
最後に、セネガルティのアタイアを飲むこととした。私が「アタィアをお願いします」と言うと、女性スタッフは嬉しそうに「アタィア」と復唱した。
お値段は、バーのお食事らしく、少し高めで、3,000FCFAであった。
◆食後はカフェでくつろぐ◆
帰る途中、久しぶりにあの場所に行くこととした。あの場所とは、ローカルカフェである。
ケーキと珈琲で、セネガルでは激安の1,500FCFA。富裕層を相手にしたカフェなら、倍以上するであろう。
この日は、一日中、セネガル世界に浸っていた。