2018年10月
2018年10月31日
次の目的地はアルーシャだ。モシから90キロ程離れている。
ローカルバスで移動するため、ホテルから2キロ程離れているバスターミナルへ向かわなければならなかった。
もちろん、バスターミナルまでは徒歩で、新鮮な空気の中、朝のモシの街を楽しみながら、田舎道を進んだ。
バスターミナルは、10時ころまでは、多くのバスが各目的地へ向かって出発し、客引きなどの罵声が飛びかい、活気がある。
アルーシャ行のバスを調べて、バスを大きく3つに分けられることが分かった。それは、各駅停車のミニバスと急行のミニバスそして特急の大型バスである。
それぞれ長短があり、各駅停車は、満席とならなくとも出発するが、途中で停車し、人を乗せるので、目的地に到着まで時間がかかる。
一方、特急はアルーシャへ直行するため、早いことは早いが、この大型バスに乗客で満席にならないと出発しないでので、それまで時間がかかる。
その中間が急行タイプである。料金はどれも同じで150円程。
各駅停車のミニバスのお兄さんが少しだけ安い値段を言ってきたが、誰も乗っていなかったので、隣の乗客が数人いるミニバスに乗ろうとした。
すると、安い値段を言ったお兄さんが「このバスは途中までしか行かない」と耳打ちした。それを聞いた、そのミニバスのお兄さんは怒りだし、口論が始まってしまった。
この場そっと離れ、このバスのシステムを気が付かせてくれた正直者のお兄さんのミニバス(急行)を選んだ。
すでに乗客は数人いたが、満席にはまだ程遠い状態であった。しかし、直に満席になる予感がし、自分の感を信じることとした。
ところで、モシはさすが商売上手なチャガ人の街。
ピーナツ、ジュース売りなどのお兄さんがひっきりなしにミニバスの中に入り、商売をする。ピーナッツ売りのお兄さんなどは、ピーナッツを5,6個くれ、試食までさせてくれた。確かに旨いピーナッツであった。
お客さんが集まるのを待っていると、私の感は正しく、あっという間に満席となり、15分後には、モシのバスターミナルを後にしていた。
バスはなぜか、のろのろと進む。これは、スピード違反を警戒してのためであろうか。エンジンに問題があるためであろうかよくわからなかった。
街の近くになると50キロ制限の看板が現れ、更に街の中入ると、スピードバンプが所々にあり、それらからの衝撃が車内に響く。
また、交通警察が随所におり、車を止めて何かを調べている。
そして、街を抜けるとのんびりとした風景が広がる。すると少しスピードがあがる。しばらくすると、街が近くなりスピードが落ちる。これの繰り返しだ。
車内にはアフリカの音楽が流され、乗客は新聞を読んだり、携帯をいじくったり、居眠りしたり、それぞれしたいことを行っていた。
その時の様子を動画でどうぞ。
クリック!
ところでこの道中に、日本人にとっては忘れてはならないものがある。
その悲劇は1985年11月21日に起きた。
マラウイから任国外研修でやって来た青年海外協力隊員5名と彼らの友人のタンザニアの隊員1名が、不幸にして事故にあい死亡した場所がある。
彼らも、ちょうどこの時の私と同じように、モシからアルーシャに向かうミニバスに乗っていたとのこと。
場所はゆるやかなカーブで、その路肩には、日本政府により慰霊碑を建立されていた。
今はこの場所に、当時はなかったと思われる反射テープが貼られたガードレールがある。
そして、これがその慰霊碑である。
合掌
さて、アルーシャに近づくにつれて、下車する人が多くなった。その度にミニバスを停めるので、思っていた以上に時間がかかっているようであった。
結局、アルーシャに着くまでに2時間20分もかかってしまった。
そして、これが、私をアルーシャまで運んでくれたミニバス。
運転手にガッツポーズを求めたが、無視された。残念・・・
つづく
2018年10月30日
昨夜、夕食から戻った時にホテルは、灯りがともされており、華やかな雰囲気があった。
しかし、朝食開始時刻の6時半になっても、照明は消されたままであり、さらに朝食会場のカフェの出入口のドアには鍵がかかっており、入ることさえできない。
窓の外を見ると、昨夜雨が降ったようで、空はどんよりと曇っており、この日も朝はキリマンジャロを見ることが出来なさそうであった。
1階の厨房で料理をしている人に、朝食開始の時刻を尋ねると、もうほとんどできているとのことであった。
すると、他のスタッフが慌ててやってきて、2階のカフェの鍵を開け、照明を付けた。
正面に見えるはずのキリマンジャロが、やはり雲に覆われて見えなかった。
さて、朝食だが、20分以上も待たされてしまった。スタッフは愛想がよく一生懸命やってくれているのだが、とにかくいい加減で、すべてが、ちぐはぐ。これは、マネージメントの問題だ。
まずはトーストと珈琲。これはセルフサービスだ。
その後、速やかにフルーツが出された。
最後に卵料理だが、これは自分から言わないと運んでくれない。初めて宿泊した人は、このシステムが分からず困惑するであろう。
しかし、朝食自体は悪くはなかった。
チェックアウトするときに、フロントマンの勘違いで70円程多く払わされそうになった。
故意ではないのはわかるが、もう少し、緊張感を持ってサービスをしてほしい。
宿泊料は朝食付きで30ドル以下とお値打ちで、従業員一人一人は愛想もよく、よくやってくれるのだが、何度も言うがマネージメントに問題があり、この点をマネージャは改善してもらいたい。
ただし、ある重大な点を見つける必要はあるが。
つづく
2018年10月29日
しっかりした門構えと“センター”が入った名前が期待をもたせる“Kii Recreation Centre”。
内部はどのようになっているのであろうか。
守衛さんから「カリブ」と挨拶をされ門を潜ると、多くの車が駐車しており、さらに、車の出入りの列ができていた。
左側には芝の手入れが行き届いた庭があり、カップルや家族がくつろいでいた。
そして、ここからもあれが見えた。
ホテルで見た時よりもはっきりしていた。
右側はレストランがあり、テラス席と室内席は、この日は祝日のため、ほぼ満席であった。
テラス席。
室内席の入口は凝った造りになっており、日本の合掌造りを連想させてくれた。
更に、バーカウンターと珈琲カウンターも一角にあり、人々は足が届かない椅子に座り語らっていた。
これだけ人が多いと、ウエイターが注文を取り来ることはないと思い、自らカウンターへ行きメニューをもらい、チキンとご飯を注文した。
ウエイターに案内されて開いているテーブルの席に腰を掛けた。右隣りにはカップルが楽しそうにお話をしており、左隣には小さなお子様と赤ん坊を抱いた家族とその友人が軽いお食事をしていた。
本を読みながら25分程待ったが料理が出てくる気配がない。カウンターへ行き、催促すると5分でできるとの返事であった。
そしてその3分後に、私の注文を受けたウエイターが料理を運んでくれた。
このウエイターは丁寧で、テキパキと動いていたにもかかわらず、料理が出てくるまで時間がかかってしまった理由が、よくわからなかった。
お食事を終え、コーラー代も含めて400円を支払いお店の外に出た。
陽はとっぷりと暮れており、その中を灯光器が煌々と輝いており、この祝日の夜をここで、モシ市民は夜遅くまで楽しむのであろう。
ゲートを潜ると塀が電飾されて華やいでおり、街灯が少ない夜道をホテルへ急いだ。
つづく
2018年10月28日
ホテルの周りは舗装されていなく、車が通ると、乾季のこの時季はすさまじい砂埃がたつ。その場合は、しばらく目を閉じて息をせず、じっとせざるを得ない。
そんなことを、時折しながら、ぶらぶら歩いていると、途中、お酒が飲めるバーがあり、雰囲気から地元の人たちが集う場所である。もちろん観光客も利用できると思うが。
モシとアルーシャを結ぶ幹線道路に沿って、いくつもの食堂が並ぶ中、ハイウエィスーパーマーケットはあった。
店内は細長くて、意外と広い。食料品以外に電化製品もあり、モシでは大きい方のスーパーマーケットであろうか。
水と炭酸飲料水を買い、その場で炭酸飲料水で喉を潤し、少し遠回りしてホテルへ戻ることとした。
途中、タグショップなどの小さなお店があったが、この日は祝日なので閉じているお店が多かった。
空港と並行している道に入ると、背後から気配がした。
振り返ると、驚くべきものを目にした。
キリマンジャロの頂が顔を出していたのである。しかも頂上付近は白い雪をかぶっている。
ついに念願かなってキリマンジャロを見ることができた。何回モシに行ってもキリマンジャロを見ることができない人がいる一方、私は初日にキリマンジャロを拝むことができた。
これは、いつも言うように、私の日頃の考え方や行いが良いためであろう。
これで今回の旅の目的すべてを達成したので、このブログのシリーズを終えてもよいが、まだアルーシャも残っているため、しばらく旅行記を書き続けたい。
ホテルに戻り、お部屋の窓のカーテンを開けると、確かにキリマンジャロが見える。
しばらく、キリマンジャロを見ていると陽が傾き、薄暗くなってきたので、徒歩15分のところにあるKili Recreation Centreで夕食をとるために向かった。
つづく
2018年10月27日
木でできた階段上がると壁には装飾品があり、床には観葉植物が置かれていた。
カフェの手前に、たまってお話ができるコモンスペースがあり、お土産も販売されていた。
そのカフェに、この時は誰もおらず、広いカフェが、よけい広く感じた。
ここからもキリマンジャロが見えるはずだが、雲に覆われて稜線さえ見えなかった。マネージャによると、今は曇っているが、夕方には晴れて見えるようになるであろうとのこと。
コカコーラ(75円)を飲みながら、今まで撮った写真の選別をしたり、使ったお金の金額を航空券の裏の空いたスペースにメモしたりした。
ところで、このカフェは、夜はバーにもなりお酒を飲むことができる。
夜間は照明が灯され、周りには街灯が少ないため輝いて見え、なかなかいい雰囲気である。
更に、このカフェは朝食会場にもなる。
一旦部屋に引き上げ、外出の準備をしていると、キリマンジャロが見えるお部屋の用意できたとの連絡が入った。
しかし、特に、水漏れを直した様子はない。後から気が付いたことだが、やはり水漏れは直されていなかった。但し、お部屋を使用するに当たり、ほとんど支障は生じなかったので、水漏れの件は放置した。
なお、この部屋には重大な秘密があり、そのことをこのブログで発表できないのが残念である。
ところで、こちらが、キリマンジャロを見ることができるお部屋の様子。
1階のお部屋と異なっているは、マルチコンセントとこれ。
キリマンジャロの案内看板だ。
容器の中に入った水は、どう見ても濾過されていない水道水で、キリマンジャロの麓にある街の水とは言え、飲む気にはならなかった。
徒歩15分くらいのところにハイウエィスーパーマーケットがあるので、お散歩を兼ねて、ボトルに入った水を買いに行くこととした。
つづく