2022年11月14日
ダカールへ|ローマ・カルタゴ世界への旅 (終)(2022年11月14日)
◆もはや機内で誰もマスクをしない◆
出発時刻1時間前になったので、搭乗口に行くことにした。
その前にトイレに立ち寄ると、便座がない大便器があり、ヒンズースクワットのように、腰を便器の上に浮かして用を足すことになるため、足腰が鍛えられるであろう。清潔ではあるが、全体的に古さを感じたトイレであった。
受付の女性にお礼を言い、ラウンジを後にした。
搭乗口前は、時間が経つにつれてお客さんが増えていった。出発30分前になると搭乗口の前に列が自然発生した。セネガルらしさを感じた。
まずは機長、次にCA、しばらくしてから乗客が搭乗口を潜って行った。なお、小さなお子様がいる家族の優先搭乗があったのには感心した。
飛行機は沖止めのため、バスで機体迄、連れて行かれた。バスを降り、一列に並び、大統領スタイルでタラップを上がった。
行きのA320neoよりも小さい機体のA319であるが、座席間隔はこの機体の方が広く快適。なお、モニターがないのは、両機とも同様である。
ところで、機内の様子が一昨年前とは激変していた。
すべての乗客がマスクをしていないのだ。更にCAの半分もマスクをしていない。同調圧力に弱い私は、マスクをそそくさと外し、鞄の中にしまい、彼らの中の一人になった。
◆チュニジア航空の機内食◆
CAから声をかけられた。私の列の窓際の席に座っている男性のために、私に席を移動してくれないかと。どうやら彼は、3人グループの一人で、3人並んで座りたいらしい。
状況を察した私は、もし移動する席が、通路側ならばよいと返答したが、残念ながら窓際であったので、丁寧にお断りした。
なおしばらくするとその男性は、3人で並んで座れる席が見つかったらしく、移動していった。結局、私の隣とその隣の席には誰も座る人はいなくなった。なお、この便はダカール経由、コナクリ行きで、搭乗率は7,8割程度。
約30分遅れで離陸した。
眼下には5日間彷徨い歩いたチュニジアの大地が広がっていた。僅か数日前に過ごした日々が、色あせて見えるようであった。
観光客が完全復活し、チェニジアが潤う日を期待しつつ、しかし、観光客が溢れかえっていない静かな街の散策も悪くないものと、旅行者特有の身勝手な思いも頭の中で回っていた。
暫くすると、行きの便ではパスした機内食のサービスが始まった。チュニジア航空はLCCではないので、機内食は無料である。更に2つの荷物が機内預けにできる。なお、機内持ちこみ荷物の最大重量は8キロである。
機内食は2種類のメインがあり、その中からパスタを選んだ。デザート、サラダもあり、悪くない。
お食事を終え、ひと眠りすると機体は高度を下げ始めた。
◆ワクチン接種証明書は最強◆
途中、大きな揺れや遅れなしにブレーズ・ジャーニュ国際航空に着陸した。機体から出るときに、ボーディングブリッジの手前で、CAから搭乗券を確認された。
というのはこの便の最終目的地は、コナクリであるからだ。ボーディングブリッジを通り、ターミナルに入ると検疫所の女性スタッフ2人から、PCR検査陰性証明書、あるいはワクチン接種証明書の確認があった。
私は1秒ほどで通過できたが、確認のため時間がかかっている人がいた。
機内預け荷物がないため、イミグレーションの後、すぐに税関の申告ナシのほうへ進んだ。
◆白タクにのる◆
ターミナルから出ると、なぜかタクシーが1台もいなかった。しかし、若いお兄さんが近くに寄ってきて、ダカール市内まで20,000FCFAを提示した。
交渉がいささかすったもんだして、15,000FCFA(高速代2,000FCFA含む)で妥協し、彼の車が駐車されている駐車場に連れて行かれた。
車を見てびっくり。白タクなのだ。少し危険と感じたが、その不安を和らげることに道中遭遇した。
セネガルの高速道路も日本同様ETCシステムを導入していることは、すでに述べた。私が乗車した車はETCカードが装備されており、この運転手は空港送迎を生業としていると感じた。
今回の旅は久しぶりということもあり、とても楽しめたものとなった。
チュニジアは遺跡、ビーチ、砂漠などの観光資源が豊富にあり、交通インフラがそれなりに整備されており、治安がよく、更に物価が安いので、ちょ~勧め観光地の一つです。
ローマ・カルタゴ世界への旅 おわり